About me

Ryo Yamashita

こんにちは。山下令です。


東京都でカメラマンをしています。

私が写真を始めた頃、まだデジタルカメラは出始めで、ダイナミックレンジは狭く簡単に白飛びし、画素数も圧倒的に足りず、フィルムの性能には遠く及ばない代物でした。それでもコンパクトデジタルカメラの値段はこなれてきていて、初めての海外旅行にはコンパクトデジタルカメラを持っていきました。フィルムとの違いもわからず、とにかくたくさん撮れる設定で撮影したため、今見返すと画素数はたったの30万画素。のっぺりしていて、記録として用はなしていますが、写真としてはかなり物足りなさが残ります。

今はもう撮ることのできないそんな写真たち。今の機材で今のスキルで撮れていればなー、と時々思います。

写真を始めたきっかけ

中校生の頃、浅井慎平というカメラマンに憧れました。テレビでクイズ番組に出たりコメンテータをしたりしていて、大人の知的な雰囲気がほかの芸能人とは違う感じで格好良かったんだと思います。田舎に住んでいた私にはカメラマン、という存在は遠い存在で、普段何をしているかもわからず、ただただ知的で格好いい人、というイメージでした。

その後何かの懸賞で浅井慎平さんのカレンダーが当たり、家に届きました。そのカレンダーは浅井慎平さんが撮った道の写真で構成されていました。毎月違う「道」の写真を見ながら、カメラマンって、こんな写真を撮って生活してるなんて、なんて素敵なんだと思ったのを覚えています。おそらく普段のお仕事の写真ではなく、どちらかと言えば趣味で撮ったような写真だったのだと思いますが、初めて写真というものに興味を持ちました。

しかし、当時はデジタルカメラなどなく、写真はフィルムで撮るもの。父親は一眼レフカメラを持っていましたが、使い方もわからないし、自分で撮ることはできませんでした。

大学に入ってカメラを持っている友人に付き添ってもらって初めて一眼レフカメラを買いましたが、貧乏学生にとってはフィルムを買うのも一苦労。写真が趣味、というほど写真を撮っているわけではありませんでした。

モノクロ写真との出会い

社会人になり、ある程度お金に余裕ができたので、本格的に写真を始めました。当時は既にインターネットで多くの情報が出回っていましたので、色々調べながらカメラについて学んでいきました。その中で、モノクロの現像・プリントを詳しく解説しているサイトがあり、同時期に森山大道を知ったことで、モノクロ写真へとのめり込んでいきました。土日になればモノクロフィルムをカメラに入れて写真を撮り、暗くなったら写真展を見にいき、平日は会社から帰宅後に現像やプリントをして楽しんでいました。

最初は35mmフィルムの一眼レフから始め、レンジファインダーカメラを買い、中判の一眼レフ、中判のレンジファインダーとカメラも増えていきました。

デジタルカメラ

私がカメラを始めた頃、ちょうどコンパクトデジタルカメラが一般に広がり始め、しばらくすると手頃な値段で買えるくらいになっていました。デジタル一眼レフはまだまだ高価でセンサーもフルサイズはありませんでしたが、デジタルの進歩は凄まじく、あっという間に画素数も増え、値段もこなれていきました。私が最初に買ったデジタル一眼はオリンパスのE-300というカメラでした。

写真以外に趣味のない私は、特に何かを撮影したい、というものがなく、街をふらついてスナップをしたり、遠出をして写真を撮ったりしていました。そのうち、もともと好きでよく行っていたライブの写真も撮るようになりました。

なんとなくプロの道へ

そんな感じで写真にのめり込んでいった私に、忘れていたカメラマンへの憧れが再燃してきました。どうすればカメラマンになれるのか、分からないまま会社を辞め、ロケーションアシスタントの事務所へ登録し、プロの現場へと足を踏み入れました。

そこではひたすらスタジオでのスタジオワークの日々でした。今までの撮影のイメージとは全く違う現場。これがプロのカメラマンの仕事なんだ。浅井慎平さんのイメージとは全く違いましたが、それはそれで楽しい日々でした。

しかし、アシスタントだけやっていても全く写真を撮れるようにはなりません。その時にはすでにインターネットでどうすればカメラマンになれるのか、調べ倒していたので、とにかく作品を撮らなければならないと思い、少しずつ作品撮りを始めました。

なんとかかんとか仕事をもらえるようになり、あれから15年、ありがたいことにいまだにカメラマンとして仕事をいただいています。

写真の魅力を発信したい

会社を辞める時、上司に言われた一言があります。それは、社会貢献をしないとダメだ、ということ。仕事は自分の好きなことだけではなく、社会貢献という側面がないとダメだということでした。それはきっと誰かの役にたつこと、だと解釈してこれまで仕事をしてきました。もちろん写真を撮ることで誰かの役には立っていると思いますが、基本的にはクライアントさんとの間に制作会社なりマーケティング会社があって、そこから「写真の部分」だけを任されるのがカメラマンです。それだとなんだか社会貢献している感じが少ないというか。もっと積極的に自分から発信していって社会の役に立ちたいと思った時、写真を教える、というのが自分にできる社会貢献なんじゃないかと考えました。というか、写真ぐらいしか私にはないですから。

これからは、写真を撮ることももちろんですが、写真の魅力を発信して誰かの役に立ちたい、そんな講座、そんなサイトになればいいなと思っています。